2020年1月15日水曜日

Ryanair B737-800 機内レポート


格安LCCは日本でも一般となりつつあるが、LCCビジネスが世界中に広がった草分け的存在であるアイルランドの航空会社ライアンエアーを紹介する。

同社は他のLCCと同じく徹底的なコストカットにより低価格な運賃を提供している。ただし、スタンダード運賃に含まれるのは機内手荷物1点のみで、受託手荷物などは有料となっている。また、預け手荷物や優先搭乗などのオプションをセットにしたPriorityと呼ばれるチケットもある。これら付加料金と機内販売が同社の主な収入源となっているのだ。

空港に行く前に


オンラインチェックインと航空券の印刷を事前にする必要がある。

オンラインチェックインは4日前から可能で、空港でチェックインをする場合ペナルティ€55を支払わなくてはいけない。また、EU圏外の乗客は路線により空港で職員にビザチェックをして貰う必要があるので航空券を紙に印刷をする必要がある。

ビザチェックとは
搭乗者が入国審査で入国を拒否された場合、同社は出発国に搭乗者を送還する必要があるのでこれを未然に防ぐ為に同社が独自に行ってる確認作業。航空券の上にサイン若しくはスタンプを押される。基本的にシェンゲン条約加盟国間のフライトでは必要ない様だ。知っている方も多いと思われるが、シェンゲン条約加盟国とEU加盟国は異なる。因みにイギリスはシェンゲン条約に加盟していない。

搭乗



受託手荷物の預け方法及び出国審査は他の航空会社と何ら変わりは無い。搭乗ゲートにつくとNON PRIORITY←→PRIORITYと書かれた看板がある。これはPriorityチケットの乗客には優先搭乗のサービスがあるからだ。


搭乗時間が近づき、いよいよ搭乗開始となると乗客らは徒歩若しくはバスで飛行機の駐機場に向かう。LCCにボーディングブリッジなどは必要無いのだ。搭乗は機体左側の前後2つのドアから同時に行う。

シート



シート配列:3-3の1列6席配置
シートピッチ:30インチ

リクライニング機構無し、シート生地は手入れのし易い本革仕様と言ったLCCの標準仕様。シートピッチは他社のLCCで採用されている29インチよりも広い30インチとなっている。これは憶測だが、体格が大柄な人が多い欧州の事情も考慮しての事だと思う。アジア人の体格からして見れば足元は苦では無い。

機内サービス


機内販売があり有料の機内食も日本のLCCと比べるとバラエティーが豊富に取り揃えている。機内雑誌が無い為、メニューが欲しい場合はCAに確認するか、公式HPに掲載されているメニューを事前に調べておく必要がある。

ライアンエアー機内販売カタログ (※他サイトに飛びます)

あとがき



ライアンエアーは安く便数も多い為、非常に便利だが現地ではあまり評判はよろしく無い。これは他のLCCにも言える事だが遅延が日常的に起こっている為だ。
筆者は被害に合った事は無いが、スペイン人の友人がイギリスに帰る際に乗った飛行機では離陸前のタキシング中に機体に不具合が発生し、機材変更のため4時間以上待たされたらしい。
しかし、シートピッチの広さと機内食の豊富なラインナップの2点において今まで搭乗したLCCよりも良いサービスもあると感じた。空の新たなビジネスモデルを切り開いた同社は欧州の地において庶民の足となっている。



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