2020年1月20日月曜日

世界旅紀行 イタリア Siena シエナ


イタリアの都市と言われると何を思い浮かべるだろうか。古都ローマ、水の都ヴェネチア、ファッションの街ミラノ、芸術の街フィレンツェ、美食の街ナポリと言った所だろうか。

今回ご紹介する街シエナはこれらの大都市と比べると小さな地方都市に過ぎないが、町の中心部は中世の面影を色濃く残しており、さながら映画の世界に迷い込んでしまったかのような美しい町だ。

アクセス



イタリアは欧州の中でも高速鉄道網にいち早く着手した国の一つだ。しかし、この街は主要な幹線から離れている為、イタリア中部の都市フィレンツェからローカル線を利用する。

どんな列車かはコチラをクリック


シエナの歩き方



シエナの街は丘の上に添うように広がっている。シエナ駅と町の中心部は約2kmほど離れている上に登り坂の為、足の不自由な人はバスを利用する事を推奨する。しかし、足に自信のある方は是非歩いて見て欲しい。石畳の路地や美しいレンガ造りの街並みは約30分間の散歩を決して飽きさせないはずだ。

シエナの見どころ


街全体が世界遺産のシエナだが、その中でも写真映えする絶景スポットを紹介する。

1. サン・ドメニコ教会



シエナ出身の聖人カテリーナの頭部を安置するサン・ドメニコ教会はシエナ駅と中心街のちょうど中間に位置する。聖人カテリーナは今も町の守護神として崇められている。ここからはシエナ中心街の全景を写真に収める事ができる。



2. ドゥオーモ



ドゥオーモと言えば真っ先に思い浮かべるのがミラノとフィレンチェだろう。ここシエナのドゥオーモもイタリアンゴシック建築の代表傑作である。建築期間は約3世紀(西暦12世紀〜14世紀末)にも及ぶ。因みにミラノのドゥオーモが建築されたのは14世紀〜19世紀なのでデザインが大きく異なっている。フィレンツェのドゥオーモは建築されたのが13世紀なので比較的似たデザインとなっている。



3. プッブリコ宮とマンジャの塔



シエナの中心であるカンポ広場を見渡す様に建っている建物(写真左)はプッブリコ宮。シエナ市の市庁舎となっている。イタリアは長らく小さな都市国家が独立自治する時代が続いた。その名残である。市庁舎の左にそびえるは高さ102mのレンガ造りの塔「マンジャの塔」である。この塔には入場料を払う事で登る事ができる。


しかし、内部は暗く険しい階段が幾重にも連なっている為、足腰に自信のある方にしかオススメ出来ない。内部があまりに狭い為、安全上荷物は塔に登る前にロッカーに預ける仕組みとなっている。



塔の頂上から眺めるシエナの街並みは正に息を飲む様な絶景である。塔に登るのは人数制限を設けたシフト制なので、各々写真を撮るなり、眼下に広がる街並みを眺めながら足の疲れをゆっくり癒す事ができる。


あとがき


如何だっただろうか。イタリアは食事は美味しく街並みは美しい私の好きな国の一つだ。そして、都市国家だった故に由来するそれぞれの都市が独自の個性を持っている事はきっと旅の楽しみとなるだろう。是非ともイタリアにお越しの際は地方の都市にも立ち寄って欲しい。



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