キリスト教国家であるイギリスはクリスマスが近くなると日本の元旦と同じく実家に帰省し家族でゆっくり過ごすのが一般的だ。クリスマス当日は公共の交通機関もお休みになので、旅行者は気をつけよう。
さて、2019年最後の記事は、第1回目で取り上げたダックスフォード帝国戦争博物館の補足説明をして終わりにしようと思う。
デ・ハビランド DH.106 コメット
IWMダックスフォードのAir Space館には世界初のジェット旅客機「コメット」が展示している。この機種は就役後2度の空中分解事故を起こし、事故原因の調査が徹底的に行われた結果、与圧キャビンの膨張と収縮による金属疲労が原因だと特定される。この調査は後のジェット旅客機の設計に影響を与えると共に破壊力学と言う分野の発展に大いに貢献した。
それでは、皆様を機内にご案内しよう。
コックピット
左手奥が機長席、右手奥が副操縦士席 |
航空機関士席 |
航空士席 |
コックピットクルーはパイロット2人(機長、副操縦士)、航空機関士、航空士の4名。今では数を減らしているアナログ計器が目に付く。
キャビン
空の旅は軍人か上流階級だけのものだった |
天井は開放的となっている |
窓はカーテンで遮光していた、また手荷物棚は現在の旅客機の様な密閉式ではなく、バスや鉄道の様な解放式を採用している。
座席
座席は2-2配列で簡易リクライニング機構及び灰皿付き、テーブルは中折れ式で前席の背面に収納されている。当時からラックレール上にシートを固定するなど、現在の旅客機に通じる物がある。
化粧室
鏡は本物の木材を使った重厚感ある作り、便座の蓋にはクッションがついている為、蓋を降ろした状態で座る事が可能。
レストラン
The Armoury Cafe |
The Workshop Restaurant |
ダックスフォードには食事が頂けるお店が2件(The Armoury Cafe, The Workshop Restaurant)、温かい飲み物が飲めるカフェが1件(The American Air Museum Cafe)存在する。
食事のメニューはどちらも同じだが、The Workshop Restaurantは繁忙期のみの営業となっている。ここでは一般的な英国料理を頂く事ができる。味は決して不味く無いので、安心して食べられる。
遊具
読者の中に小さいお子さんをお持ちの方がいらしてもご安心、この博物館には小さいながら、子供が安心して遊ぶ事ができる遊び場がThe Armoury Cafeのすぐ隣に設けられている。夏休みの天気の良い日などは大勢の子供等で賑わっている。対戦中の爆撃機を模した遊具は男の子に大人気だ。
おわりに
12月12日に第1回目の投稿をしてから数えて14回目、ここまで筆者の拙い記事を読んで頂き有難うございます。この投稿を持って2019年最後とさせて頂きます。本当にありがとうございました。
2020年が皆様にとって良い年であります事をお祈りしてます。
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