2019年12月19日木曜日

Cambridge ケンブリッジ -旅ガイド①交通


今回は第1回、2回で紹介したスポットへ訪問する際の拠点となる学園都市ケンブリッジを取り上げる。尚、主要な観光スポットや歴史に関しては偉大な先駆者様が沢山おられるので、当サイトでは滞在に便利な情報と小ネタを計3回に分けて紹介する。(新しい情報があれば番外編で追加)

ケンブリッジ大学キングズ・チャペルは町のシンボル

ケンブリッジは比較的小さな町で、一日もあれば市内中心部をほぼ全て回る事ができる。市内中心部(Citycentre)周囲1kmは町の名前の由来でもあるケム(Cam)川に囲まれており、有名なケンブリッジ大学やフィッツウィリアム博物館と言った主要な観光名所は全て中心部に存在する。従って、買い物や観光する場所に困ったらこの中心部を目指せば何とかなる。対照的にケンブリッジ駅のある南部は主に住宅街とオフィス街になっている為、スーパーマーケットなどの大型店は少ない。



アクセス


鉄道 (ロンドンから)

2019年現在3社の運行会社がロンドンからの定期列車を運行しているので、それぞれ紹介する。



1. グレートノーザン (Great Northern)

 グレートノーザン鉄道 Class 387
キングズ・クロス駅

ハリーポッターの9と3/4番線でお馴染みキングズ・クロス駅から東海岸本線経由で列車を運行している。3社の中で最も速達性のある列車を運行しているのもこの会社だ。特にロンドンの出発駅にこだわりが無ければ、ロンドン-ケンブリッジ間は同社が最も便利である。

車両はボンバルディア社製Class 387。後述のClass 379の最高速度を177km/hに引き上げたタイプ。車内Wi-Fi完備で窓側座席の壁面にはコンセントがあるので携帯の充電をする事ができる。コンセントはイギリスでは一般的なBFタイプ。

2. グレートアングリア (Great Anglia)

 グレートアングリアClass 317
リバプール・ストリート駅

ロンドン東のターミナルであるリバプール・ストリート駅から列車を運行している。速達性の高い列車から各駅停車に近い列車まで幅広い運行形態と本数の多さを売りにしている。ロンドンまでのルートは亜幹線を利用する為、速達列車であっても約10〜20分程乗車時間が長い。

車両はBREL社製 Class 317若しくはボンバルディア社製 Class 379。ローカル運用をClass 317、速達運用をClass 379が担当する。Class 317は現在延命工事が実施中であり、未更新車は今では珍しくなった吊り掛け駆動の電車である。その為、昔ながらの唸るモータ音を聞く事が出来る。快適性では新型の車両に劣るがこれを目当てに乗っても良いかもしれない。

3. テムズリンク (Thameslink)

シーメンス製 Class 700
テムズリンクはセント・パンクラス駅から地下に潜る

ロンドン中心部を南北に縦貫しそのままロンドン南部のガトウィック空港やブライトンを結んでいる。早い話が日本の湘南新宿ラインや上野東京ラインに似た運行形態を取っている。ロンドン中心部を縦貫している為、地下鉄に乗らなくてもロンドンブリッジや金融街に行く事ができる。

しかし、乗り入れる路線が多い程、遅延や運休とは無縁ではいられない。筆者は何度も同会社の列車で遅延や運行打ち切り等を経験している。酷い時には交代の運転士が来なかった為、終点を変更すると言った事態もあった。

コーチ(長距離バス)


Parker's Piece公園

主要空港からナショナルエクスプレス(National Express)が運行している他、オックスフォードなどを結ぶコーチも存在する。全てのコーチはケンブリッジ中心部と駅の中間地点にあたるParker's Piece公園横から発着する。

余談

最寄りの空港はケンブリッジ空港?


ケンブリッジ空港(CGC)

ケンブリッジには市街地に程近い位置にケンブリッジ空港(CGC)が存在する。ただし舗装された滑走路は1本(1,965m)の為、一部のコミューター機とC-130輸送機以外は利用されていない。この小さな地方空港は近く移転される予定で、移転先は帝国戦争博物館のある第1回で取り上げられたダックスフォードである。因みに何故、地方の小さな空港にC-130が飛来するのかと言うと、この空港にはマーシャル・エアロスペース社(日本で言う所の日○飛行機)の工場及び整備ハンガーが併設されているからだ。


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