COVID-19パンデミックの影響で大きな影響を受けた航空業界。「Go Toキャンペーン」等のおかげで客足が戻りつつある国内線とは対照的に国際線は未だに苦しい状態が続いている。国際線が主体の成田空港ではその影響は大きく、未だに欠航の路線が大半を占める。
そんな中、成田路線において機材の大型化を行った航空会社がいた。それはスカイトラックス社によるエアラインランキングでも上位にランクインするアジア最大の航空会社「中国南方航空」だ。
中国南方航空は駐在員や留学生の移動が再び活発になった事を踏まえ、機内感染を防ぐ観点からそれまでA330-300型機で運航していた「成田-広州 路線」を2020年9月2日から世界最大の旅客機A380-800型機に変更した。大型の機材にすることで乗客同士の着席間隔を広げるのが狙いだ。
運航スケジュール
CZ8101 広州 Dep. AM 7:40 → 成田 Arv. AM12:45
CZ8102 成田 Dep. PM 2:55 → 広州 Arv. PM 6:20
運航日:毎週水曜日
撮影の流れ
今回の撮影では予め撮影シーンを「着陸」「駐機」「離陸」の3つに分けて撮影地を使い分ける計画をした。A380は滑走路長が4000mあり成田空港で最も長いA滑走路を必ず使用する。その為、風向きさえ分かれば撮影地を絞り込むのが容易だ。
1.着陸
Canon 6D MkII, EF24-70mm, 1/1000s, f9.0, ISO200 |
着陸機をアップで撮るには「航空科学博物館」や「ひこうきの丘」、「畑ポイント」等が有名だが、今回は風景と絡めた写真が撮りたいのでこの場所を選んだ。この辺りは各自の撮影スタイルで選ぶと良いだろう。
撮影場所の詳細は過去記事を参照↓
2.駐機
Canon 6D MkII, EF24-70mm, 1/800s, f6.3, ISO100 |
中国南方航空は第1ターミナルを使用する為、第1ターミナル5階にある展望デッキに移動した。今回の駐機場は26番スポットで展望デッキの目の前と言う好条件だった。
しかし、スポット場所が展望デッキから見えるとは限らない。ANAが運航するA380「フライングホヌ」は展望デッキからは死角の45番、46番スポットを利用する。
3.離陸
Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO200 |
今回、離陸を撮影する場所として選んだのは、成田空港外周で最も有名な撮影地である「さくらの山公園」だ。撮影地の詳細については過去記事を参考にして欲しい。
地上の施設を入れて撮ると機体の大きさが際立つ (焦点距離:400mm) |
4発のエンジンがフレームインする様に撮影 (レンズ焦点距離:180mm) |
参考サイト
Aviation Wire「中国南方航空のA380、成田初就航 広州線に週1往復」
あとがき
COVID-19の影響でエンジンが4発の大型旅客機はその多くが休止若しくは廃止に追い込まれた。そんな中舞い込んできた中国南方航空A380成田初就航のニュース。しかも、旅客便と言うではないか。現在も非常に苦しい航空業界ではあるが、久しぶりに聞く明るいニュースに心が躍った。
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