2020年9月25日金曜日

航空科学博物館から成田空港のA滑走路離陸機を撮る

 


成田空港南端に位置する航空科学博物館は週末になれば家族連れや団体旅行客で賑わう人気の観光スポットだ。筆者も幼少期に親に連れられ訪れた記憶がある。

そして、航空撮影家からは北風運用時にA滑走路に着陸する機体を午前中に順光で撮影できるスポットとしても知られている。



では反対に

南風運用時にA滑走路を離陸する機体を撮ることは出来るのか?

という疑問がある。そこで今回はこれを検証してきた。


撮影の流れ


①最上階の展望室で誘導路を観察



②撮りたい飛行機に動きが見られたら、階段・エレベーターで3Fに降り屋外の展望台へ




③新館の屋根や電柱が被らないようになるべく後ろから撮影する


焦点距離600mm
焦点距離275mm
焦点距離232mm

・正面を撮るには600mm以上が必要


Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100

このポイントは被写体に比較的近い位置で撮影できるが、離陸機の正面を撮影するには焦点距離400mmでは少し足りない。焦点距離600mm以上の超望遠レンズがあると上手くとらえることが出来る。正し、夏場は暑さから滑走路上にモヤが発生するので注意が必要だ。

滑走路が見えないので、石油タンク辺りに狙いを定めておく

・大型機以外は撮るのは難しい



昨今は燃料を節約するため、短い滑走距離・きつい上昇角で上がっていく機体が多い。そのため離陸機を撮ろうとしたら、飛行機のお腹(底面)の写真ばかり撮っていたという人も多いのではないだろうか。

しかし、大型機や長距離路線の機体は重量が重いため、ゆっくりとした上昇角で上がっていく。お目当ての飛行機が大型機なら、撮影のチャンスは大いにあるだろう。

ネパール航空A321 機体サイズは小さいが、低めの上りだった

ここで撮れる作品


Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100

Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100

Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100

Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100

外周スポット「三里塚さくらの丘」と比較

Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100

A滑走路を挟んで西側に位置する「三里塚さくらの丘」も南風運用時に離陸機を撮ることが出来るスポットだ。こちらは午後順光で、当然の事ながら航空科学博物館とは反対に、機体の右翼側を撮ることが出来る。また、航空博物館よりも滑走路中心位置に近い為、焦点距離は300mm程度で撮ることが出来る。

Canon 6D MkII, 150-600mm, 1/1000s, f6.3, ISO100


まとめ


  • 午前順光
  • 大型機なら離陸機も狙える
  • 正面を撮るには焦点距離600mm~
  • 側面を撮るには焦点距離300mm~


開館時間


開館時間:10:00~17:00 (最終入場16:30)

休館日:毎週月曜日、年末


入場料


大人 700円、中高生 300円、こども 200円

※JAFカード、各種クーポン券による割引あり


アクセス


空港からの路線バスがあるが本数が少ないので、マイカーで来ることをお勧めします。



あとがき



筆者が航空科学博物館を訪れたのは8月の上旬。COVID-19に伴う世界的な貨物需要増加に伴い飛来したヴォルガ・ドニエプル航空のAn-124 ルスラーンを撮る為だ。航空科学博物館の展望室からは貨物区が一望できるため、荷物の搬入作業を確認することが出来る。

因みにこの日は1日中粘ったが、飛び立つことはなく、翌日の夕刻アンカレッジに向け飛び立っていった。次に飛来する際は是非とも飛んでいる姿を写真に収めたいところだ。




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