羽田イノベーションシティは南風・新ルート運用でB滑走路(R/W22)を離陸する飛行機を撮影できる
羽田空港に鉄道やモノレールでアクセスするとターミナル駅に到着する前に天空橋という駅があるのをご存知だろうか。ここはかつて羽田空港が沖合に移動するまでターミナルがあった場所だ。その為、かつての羽田空港駅はこの近辺に存在したが、1993年に廃止された。その際に周辺住民の利便性を確保する為に代替駅として建設された駅が天空橋駅だ。
駅を含め周辺はすべて羽田空港所有の土地である為、海老取川東岸一帯は民家が一軒もない。その為、ターミナルやB滑走路の移動に伴い発生した広大な更地が長い間手つかずのまま残っていた。現在、このエリアは再開発の真っ最中で、その目玉が今回紹介する羽田イノベーションシティだ。
羽田イノベーションシティ |
展望デッキ 無料で利用できる足湯がある |
撮影の手引き
羽田空港の西端に位置する羽田イノベーションシティは何時でも飛んでいる飛行機が撮れる訳ではない。正確には「南風運用」且つ2020年3月から始まった「新ルート」での運用時でないと飛んでいる飛行機の写真を撮る事は難しい。
運用開始時には全国ニュースにもなった羽田空港新ルートは現在、南風運用の15:00~19:00(内3時間ほど)のみ適用されている。その為、このスポットでのベストタイミングは南風運用時の約3時間程に集約される。
・A滑走路着陸機
撮影スポットからA滑走路着陸機のアプローチラインまでは約1,700mある為、望遠レンズを使用すればB777やB787、A350等の大型機を撮る事が出来る。B737やA320等のナローボディ機は焦点距離600mmのレンズでも上記の様なサイズ感となる。
・C滑走路着陸機
撮影スポットから、C滑走路末端までの距離は約3,380mある為、着陸機を肉眼で確認することはできるが、撮影には向いていない。仮に焦点距離800mmの超望遠レンズやエクステンダーを使用したとしても、地面から発生する陽炎によって鮮明な写真が撮れない可能性が高い。
・B滑走路離陸機
この撮影スポットの目玉はB滑走路(R/W22)を離陸する機体を斜め前方から撮影出来ることだ。望遠レンズを利用すれば迫力ある離陸シーンを撮影できる。また、撮影スポットの展望デッキは建物の3階に位置する為、空港周辺を囲んでいるフェンスを気にする必要が無い事もアピールポイントだ。
離陸滑走から機首上げ、ランディングギア収納まで一連の流れが撮影出来る |
アクセス
羽田イノベーションシティは自家用車と公共の交通機関どちらでもアクセスすることが出来る。Zone A~Fまで6つのエリアに分かれているが、展望デッキはZone Eの屋上にある。施設2階のコンコースから屋外階段を利用して屋上に上がることが出来る。
営業時間は5:30~23:00だが、撮影等のイベントで貸切る事が出来る為、一般客が入場出来ない場合がある。直近では2020年にTBS系列で放送されたTVドラマ「半沢直樹」の撮影で使用された。
《公共交通機関》
《自家用車》
有料駐車場あり
駐車台数:190台
24時間営業
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