今回は日本を飛び出して台湾第二の都市「高雄」の魅力を紹介します!
台湾南部最大の都市である高雄は地形に恵まれた天然の良港を有しており、古くから港湾都市として栄えて来た。現在でもコンテナ船が行き交う姿を見る事が出来る。台湾を発着するコンテナ船の七割が高雄の港を利用している程だ。石油コンビナートや製鉄所等の重化学工業が盛んで工業の街としての側面もある。
現在は休止中だが、日本から飛行機の直行便があり、台北に次いで訪れやすい街ともいえる。温暖な気候と豊かな自然が残る台湾南部を観光する拠点としてもお勧めの街だ。
関空-台北路線のチャイナエアラインB747-400 |
1. 観光スポット
①旗津海水浴場
台湾の中でも南に位置する高雄は一年を通して温暖な気候の為、南国の様なビーチが広がっている。海岸沿いには遊歩道が整備され、サイクリングやジョギングを楽しむことが出来る。半島の中ほどには魚市場もあり、新鮮な魚を手にすることも出来る。
②鈴鹿賽道楽園
③哈瑪星鉄道文化園区
1908年に打狗停車場がこの地に開業し、1920年からは高雄駅を名乗るようになった。1941年に高雄駅が現在の高雄市中心部に移動した為、その後は貨物を扱う高雄港駅となった。しかし、貨物輸送の主役が鉄道からトラックに代わった為、2008年に廃駅となった。
因みに浜線こと臨港線の一部はLRTとなり復活、沿岸地域の交通の足となっている。
・打狗驛故事館
【台鐵 35BK32950型電源車】
車種:電源車
製造メーカ:日立製作所
製造年:1970年(1988年改造)
製造数:3両
積載重量:35トン
台車:TR-35
最高速度:100km/h
最大寸法(全長×全幅×全高):20,000mm×2,865mm×3,953mm
車両解説:台湾の長距離急行列車「莒光号」の電源車として日本から輸入した車両。2000年代初頭まで活躍した後、廃車となった。2011年から打狗驛故事館で保存されている"35BK32952"のみ現存している。保存に際して塗装色をオレンジ色とベージュ色の現行色から登場当初の白色とスカイブルー色に復元された
【台鐵 35SP32400型客車】
車種:鋼製客車
製造メーカ:川崎車輛 (現 川崎重工業)
製造年:1966年
積載重量:35トン
座席数: 64
台車:TR-27
最高速度:100km/h
最大寸法(全長×全幅×全高):20,000mm×2,865mm×3,953mm
車両解説:1966年に日本から輸入された非冷房・転換クロスシートの普通客車。日本のスハ44系客車に類似した特徴を持つ。車両の近代化や路線の電化により引退が進み2014年に型式消滅したが、後継車である35SPK32700型などの日本製旧型客車は2020年12月まで活躍し、将来的には観光列車として復活する予定だ
・哈瑪星台湾鐵道館
かつての倉庫を改装した博物館の中にはHOゲージスケールの鉄道ジオラマや台鐡の歴史が展示されている。屋外を走るミニ鉄道には何故か日本のN700系新幹線も走っている。
周辺の倉庫街はアート地区に生まれ変わっており、デザインショップやデザイナーのアトリエが軒を連ねている。
④壽山情人觀景台
2. 食事
・朝食
定番のメニューは「豆漿(ドウジャン)」と呼ばれる豆乳と「油條(ヨウティアオ)」と呼ばれる揚げパン、「燒餅(シャオピン)」と呼ばれるパイの3点。現代日本や欧州では朝食は軽く済ませる事が多いがコチラは結構なボリュームがあり、価格もリーズナブルだ。
もし、台湾に訪れた際はホテルの朝食だけでなく街中で伝統的な朝食も試してみては如何だろうか。
豆漿(左)と油條(右) |
・昼食
台湾のソウルフードである牛肉麺。様々な種類の味付けがあり、筆者が食べたものは仄かに甘みを感じるスープに細切れの麺を入れたものだった。
・夕食
六合國際観光夜市 |
夜市には飲食店の他に、青果店や鮮魚店、衣料品店も入っている。そして勿論、タピオカミルクティーの店もある。今や世界的に有名となったタピオカミルクティーは実は高雄発祥の飲み物だったりする。
夜市の定番である唐揚げはスパイスが効いていて美味しい |
腐豆腐 腐豆腐は匂いのキツさからバラエティ番組で度々話題となるが、 納豆の匂いをした揚げ豆腐の様な食べ物で筆者は美味しく感じた (寧ろ日本のくさやの方が匂いは強烈だ) |
あとがき
今回は台湾南部の都市「高雄」を紹介させて頂きました。高雄は台北と比べて都会化があまり進んでいないおかげで、日本では再開発によって見る事が出来なくなったノスタルジックな街並みが残っている事も魅力の一つだ。因みに高雄を日本語読みすると「たかお」だが、中国語では「カオシォン」と読む。
次回投稿予定日
2021年3月5日(金)
参考文献・サイト
- 「台湾のりもの旅」出版:イカロス出版、ISBN978-4-8022-0295-4
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