当ブログでは主に撮影地や博物館の紹介をしてきたが、今回は志向を変えて私が普段使っている撮影機材を紹介しようと思う。
私がメインで使っているカメラはCanonから2017年に発売された「EOS 6D Mark II」。このモデルはCanonの商品バリエーションの中でフルサイズ一眼レフカメラのエントリーモデルとして位置づけられている。
しかし、上位機種の「EOS 5D Mark IV (2016年発売)」よりも新しい本機は5Dシリーズの廉価版と言う訳ではなく、優れた機能も有している。今回はそんな6D Mk.IIの良さをお伝えする。
スペック比較
最高画質は5D Mk.IVに劣るが、この数値はCanonのフラッグシップモデルである「1DX Mark III」にも匹敵する高画質の為、画質で困ることは殆どない。
大きな違いはAF測距点数の違いだ。5Dが61点に対して6Dは45点と少なく、飛行機や車、動物などの動く物体を撮る場合、不利になっている。その為、飛行機の撮影現場では5Dを使用しているカメラマンの方が圧倒的に多い。
しかし、本機はEOS-1D系統で培った動体追従アルゴリズムを採用している為、AFエリア内であれば、戦闘機の様な高速で移動する被写体に対してもしっかりピントを合わせてくれる。因みに「ヒコーキ写真テクニック2018年冬号」ではプロカメラマンの洲崎秀憲氏によるレビューが掲載されている。
ここが凄い!6D Mk.2のセールスポイント
①常用最高ISO感度40000!? 光量が少ない撮影も安心!
映像エンジンには5D Mk.4に搭載されている「DIGIC6+」から進化した「DIGIC7」を搭載したことにより常用最高ISO感度が40000となり、光量が少ない夜間や夕暮れでの撮影がし易くなった。
➁軽量・小型ボディー
このカメラは現在、Canonが発売しているフルサイズ一眼レフカメラの中で最も軽く、センサーサイズが小型のAPS-C搭載機種にも匹敵する小型のボディーとなっている。その代わり、記録媒体はSDカード1スロットのみでCFカード等は利用できないが、この軽量ボディーは旅行先に持って行く際の取り回しに優れている。
③フルサイズ機初のバリアングル液晶
撮影スタイルによっては「そんなの要らない」と言う人もいるが、バリアングル液晶はファインダーが覗けないローアングルの撮影や狭い場所からの撮影を可能にしてくれる。筆者は元々APS-C機の「EOS kiss X5」を使っていた為、バリアングル液晶の便利さに惚れてしまい、5D Mk.IVではなく本機を購入した。
今から一眼デビューをする人にオススメできるか?
ここまで、6D Mk.IIの良さをお伝えして来たが、「これからカメラを始める人に勧められるか?」という話をしたいと思う。これは個人の好みもあるので一概に言えないが、筆者は今から6D Mk.IIや5D Mk.IVを買う事はあまりオススメ出来ない。
と言うのも、今はデジタル一眼カメラからミラーレス一眼カメラへの過渡期に位置していて、カメラの売り上げの半数以上はミラーレスカメラだと言われている。ミラーレスカメラはファインダーに光を屈折する為のミラーやペンタプリズムと言った光学部品が無い為、一般に軽量、小型、高解像度、広い測距エリアが売りとなっている。
この表は昨年発売されたミラーレス一眼カメラの「EOS R5」と「5D Mark IV」、「6D Mark II」を性能比較したものになるが、全ての項目においてR5の性能が両者に勝っている。R5は正に5Dと6Dのそれぞれが持っている利点を融合したカメラとなっている。
以前は、ミラーレス一眼はバッテリーが持たない、壊れやすい等と言われていたが、技術の進歩により格段に扱い易くなり、現在ではプロのカメラマンにも愛用されている。また、対応レンズである「RFレンズ」の種類が増えている事も人気を後押ししている。
対して、5D、6Dシリーズは発売から4~5年が経過し、一世代前のカメラとなりつつある。現時点では両シリーズの後継機種の情報は無く、発売されるかも未定だ。一説では一眼カメラは1Dシリーズ等のプロ仕様のみ残し、それ以外の機種は順次ミラーレスに移行するという話もある。個人的には5D Mk.IVの後継機を見てみたいが、現時点では未知数となっている。
あとがき
今回は私のカメラを紹介させて頂きました。最初に選ぶカメラによって使用するレンズなども変わってくるので、これからカメラを始めようという方はじっくり考えて自分に合った機種を探して欲しいと思います。
次回投稿予定日
2021年1月22日 (金)
参考文献
- 「ヒコーキ写真テクニック 2018冬」出版社:イカロス出版、ISBN978-4-8022-0461-3
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