日本よりも高い緯度に位置する英本土(グレートブリテン島)は季節によって昼と夜の時間差が大きい。夏場は夜の9:00 PMまで日が差しているのに対し、冬場は夕方の4:00 PMには日が沈んでしまう。冬場は天候も不安定な為、観光や写真撮影には向いていない。しかし、夜が長いという事は夜景撮影にはベストな環境だ。
夜のロンドンは昼間とはまた違った魅力がある。石造りの古い建物が立ち並ぶ傍ら、ザ・シャードやロンドン・アイと言ったモダン建築が聳え立つ光景はこの街を象徴する景色だ。それらは夜が訪れると美しくライトアップされ我々の眼を楽しませてくれる。今回紹介するのはその中の一部である。
1. The National Gallery & Trafalgar Square
昼間は観光客と鳩で溢れているトラファルガー広場も夜になると落ち着いた雰囲気となる。クリスマスの時期になるとナショナルギャラリー前でクリスマスマーケットが開かれる。
この広場はその名の通り1805年に英国とフランス・スペイン連合艦隊との間で起こった海戦の勝利を記念して造られたものだ。現在の形になったのは1830年の事で、1812年時の国王ジョージ4世が建築家ジョン・ナッシュにチャリング・クロスからポートランド・プレイスまでの新しい道を作るように依頼した事が始まり。
広場の中央にはウェリアム・レイルトンがデザインした円柱とトラファルガー海戦において英国艦隊を率いたホレーショ・ネルソン提督の像が聳え立つ。柱の台座には4枚の青銅製パネルが埋め込んであり、ネルソンが戦った4つの戦いが描かれている。
噴水は1845年に設置されたが、人魚、イルカ、トリートーン(ギリシャ神話の海神)の像は更に後になって追加された。
2. London Eye
2000年のメモリアル事業として建設されたロンドン・アイは今ではロンドンを象徴する建築の一つとなっている。高さは135mあり、建設当時は世界一の高さを誇った。現在でも欧州で一番高い観覧車である。スポンサーは当初ブリティッシュ・エアウェイズだったのが2011年にインフラ大手のEDFエナジーに変わり、2015年からは現在のコカコーラがスポンサーとなっている。その為、夜はコカコーラ社のコーポレートカラーである赤色にライトアップされている。
3. Tower Bridge
誰でも一度は間違えてしまうと思うが、この橋の名前はタワーブリッジ。童話で有名なロンドンブリッジでは無い。ロンドンブリッジは金融街に程近いお隣の橋だ。
この橋は世界初の蒸気動力による水圧式跳ね橋であり、英国の産業革命の象徴である。現在は電気式となってしまったが、開閉作業は今も行っており日時は事前に告知されている。
タワーブリッジ開閉予定表
https://www.towerbridge.org.uk/lift-times/ (他サイトに飛びます)
あとがき
テムズ川周辺はロンドンの夜景スポットが集まっている為、川沿いを歩いて巡るのが私のおススメコースだ。ナイトクルーズ等のイベントもあるので、ぜひ利用してみてはいかがだろうか。
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